手術室に配属されたばかりの頃は、モニターに並ぶ数字や波形を見ても「どこから確認すればよいのかわからない」と感じやすいものです。
結論からいうと、新人看護師が最初に見るべきなのは、SpO₂・血圧・心拍数/心電図・EtCO₂・体温の5項目です。正常値を暗記するだけではなく、手術操作、麻酔、出血、体位、薬剤投与との関係を考えることで、患者さんの変化に早く気づけます。
この記事では、手術室での実務を踏まえ、各モニターの見方、異常値が出たときの確認手順、危険な心電図波形、報告のコツまで新人看護師向けに整理します。
この記事を読むことで、モニターを単なる数字として見るのではなく、患者さんの状態変化を考えながら観察する視点が身につきます。
- 手術室モニターで最初に見る5項目
- 血圧・SpO₂・EtCO₂・心電図・体温の見方と正常値
- モニター異常時に確認する順番
- 新人看護師が覚えるべき危険な心電図波形5選
- 麻酔科医や先輩へ伝わりやすい報告方法
1. 手術室モニターでまず見る5項目
SpO₂、血圧、心拍数・心電図、EtCO₂、体温です。すべてを同時に細かく読むのではなく、患者さんの生命に直結する変化から優先して確認します。
手術室では、麻酔薬、筋弛緩薬、人工呼吸、出血、体位変換、術者の操作などによって、患者さんの状態が短時間で変化します。現在の数値だけでなく、いつ、何をした後に、どの程度変化したかまで追うことが重要です。
| 優先項目 | 主にわかること | 注意したい変化 | 最初に確認すること |
|---|---|---|---|
| SpO₂ | 酸素化 | 低下、脈波の乱れ | 患者、気道、回路、プローブ |
| 血圧 | 循環動態 | 急な低下・上昇 | 術野、出血量、体位、ライン |
| 心拍数・心電図 | 心拍とリズム | 頻脈、徐脈、不整脈 | 脈、血圧、手術操作、電極 |
| EtCO₂ | 換気・循環 | 急低下、上昇、波形消失 | 回路、チューブ、換気、血圧 |
| 体温 | 低体温・高体温 | 持続的低下、急上昇 | 加温、露出、輸液、患者状態 |
1-1. モニターを見る基本の順番
アラームが鳴ったときは、画面だけに注目しないことが大切です。モニター値は患者さんの状態を示す情報の一つであり、プローブ外れや電極不良などでも異常値が表示されます。
- 患者さんを見る:胸郭の動き、皮膚色、出血、体動などを確認します。
- 数値と波形を見る:どの項目が、いつから、どの程度変化したかを確認します。
- 測定機器を確認する:プローブ、電極、血圧計、回路、ラインの外れや屈曲を確認します。
- 手術・麻酔との関係を見る:執刀、牽引、体位変換、薬剤投与、出血のタイミングと照合します。
- 必要な情報を報告する:異常値だけでなく、変化の経過と患者状態を具体的に伝えます。
1-2. 画面だけでなく音も確認する
手術室では、術野、器械台、麻酔器、患者さんなど、同時に確認する場所が多くあります。常にモニター画面を見続けることはできないため、アラーム音や脈波音の変化に気づく力も欠かせません。
SpO₂の脈波音が低くなる、心拍音が急に速くなる、同じアラームが繰り返されるなど、音の変化は患者さんの状態変化を知らせる手がかりになります。

注意:アラームを止めることが目的ではありません。原因を確認せずに消音すると、重要な変化を見逃す可能性があります。
2. 各モニターの見方
ここからは、新人看護師が優先して覚えたい5項目と、手術内容に応じて使用されるモニターの見方を解説します。正常値は一般的な目安であり、患者さんの術前値、既往歴、麻酔方法、術式、医師の指示によって目標値は異なります。
| 項目 | 一般的な目安 | 主な確認ポイント |
|---|---|---|
| 血圧 | 120/80mmHg前後 | 術前値からの変化、出血、麻酔、体位 |
| 心拍数 | 60〜100回/分 | リズム、疼痛、出血、低酸素、薬剤 |
| SpO₂ | 96〜100%程度 | 脈波、気道、換気、プローブ |
| EtCO₂ | 35〜45mmHg程度 | 数値、波形、換気回路、循環 |
| 体温 | 36〜37℃台 | 推移、加温、露出、輸液、室温 |
2-1. 血圧の見方
血圧は、循環血液量、心機能、血管抵抗、麻酔深度、疼痛刺激などの影響を受けます。一般的な正常値だけで判断せず、患者さんの術前血圧からどの程度変化したかを確認します。
血圧が急に低下した場合は、出血、麻酔薬による血管拡張、体位変換、循環血液量低下、心機能低下などを考えます。まず術野の出血、吸引量、ガーゼ、点滴ライン、測定部位を確認します。
反対に血圧が上昇した場合は、疼痛刺激、浅麻酔、気道刺激、膀胱充満、薬剤などが候補になります。執刀や牽引など、手術操作のタイミングと合わせて判断します。
2-2. 心拍数・心電図の見方
心電図では、心拍数、リズム、QRS波形、不整脈、ST変化などを確認します。頻脈では疼痛、出血、浅麻酔、低酸素、発熱、薬剤などを考えます。徐脈では迷走神経反射、手術操作、薬剤、低体温などが候補です。
モニター上の波形だけで判断せず、血圧、SpO₂、EtCO₂、実際の脈拍、患者状態を合わせて確認します。電極のはがれや電気メスによるノイズが不整脈のように見える場合もあります。
2-3. SpO₂の見方
SpO₂は、血液中のヘモグロビンがどの程度酸素と結合しているかを示す指標です。数値に加え、脈波が安定しているか、心拍数表示が心電図と一致しているかも確認しましょう。
SpO₂が低下した場合は、気道閉塞、挿管チューブの位置異常、換気不良、無気肺、循環不全、出血、プローブ不良などを考えます。まず患者さんと換気状態を見たうえで、プローブの装着、末梢循環、体位を確認します。
ポイント:SpO₂は状態変化から表示に反映されるまで時間差が生じる場合があります。低下を確認したら、現在の数値だけでなく直前の換気や手術操作も振り返ります。
2-4. EtCO₂の見方
EtCO₂は終末呼気二酸化炭素分圧であり、換気状態だけでなく循環状態も反映します。手術中は、数値と波形を必ずセットで捉えます。
EtCO₂が急に低下した場合は、回路外れ、挿管チューブの抜去・位置異常、換気量増加、心拍出量低下、肺塞栓などを考えます。波形が突然消失した場合は、患者さん、回路、チューブ、血圧を速やかに確認します。
EtCO₂が上昇した場合は、低換気、CO₂再呼吸、腹腔鏡手術の気腹、発熱、悪性高熱症などが候補になります。単発の数値ではなく、上昇速度と体温、心拍数、気道内圧の変化を確認します。

2-5. 体温の見方
手術中は、麻酔による体温調節機能の低下、皮膚露出、低い室温、輸液、洗浄液などの影響で低体温になりやすくなります。単発の値だけで判断せず、経時的な推移を追うことがポイントです。
低体温は、出血傾向、創部感染、覚醒遅延、シバリングなどにつながる可能性があります。体温が下がってから対応するのではなく、加温装置、輸液加温、露出の最小化などで予防することが重要です。
体温が急に上昇し、EtCO₂上昇、頻脈、筋強直などを伴う場合は、悪性高熱症を含む緊急事態も考えます。異常な上昇傾向に気づいた時点で報告します。
2-6. 呼吸器グラフィックモニターの見方
呼吸器グラフィックモニターでは、気道内圧、換気量、呼吸回数、フローや圧の波形を確認します。
| 変化 | 考えられる原因 | 看護師が確認すること |
|---|---|---|
| 気道内圧上昇 | チューブ屈曲、痰、気管支攣縮、気腹、体位 | 回路、チューブ、体位、術野操作 |
| 換気量低下 | 回路リーク、カフ漏れ、回路外れ | 接続部、カフ、麻酔器アラーム |
| EtCO₂波形消失 | 回路外れ、チューブ抜去、循環停止 | 患者、回路、血圧、脈拍 |
2-7. 筋弛緩モニターの見方
筋弛緩モニターは、筋弛緩薬の効果や回復状態を評価するために使用します。代表的な方法が、TOF(Train-of-Four)モニタリングです。末梢神経に4回連続で電気刺激を加え、筋収縮の回数や強さから筋弛緩の程度を評価します。
手術室看護師は数値を単独で判断せず、筋弛緩薬の投与時刻、手術進行、閉創、拮抗薬投与、抜管までの流れと照合します。筋弛緩が残存すると、術後の呼吸抑制や気道閉塞につながるため、回復状況の共有が欠かせません。
2-8. 循環動態モニターの見方
循環動態モニターでは、心拍出量、1回拍出量、SVV(Stroke Volume Variation:1回拍出量変化)などを確認し、循環血液量や心機能の評価に役立てます。SVVは、人工呼吸に伴う1回拍出量の変動を示す指標で、輸液反応性を判断する際の参考になります。
血圧だけでは、循環血液量不足、血管拡張、心機能低下を区別しにくいことがあります。そのため、循環動態モニターの値を、出血量、尿量、輸液量、昇圧薬の使用状況、人工呼吸条件と組み合わせて評価します。
3. 手術室モニターの異常値への対応
異常値を見つけたときに最も大切なのは、数値だけを見て慌てないことです。患者さん自身の変化なのか、測定機器の問題なのかを切り分けながら、必要な対応へつなげます。
患者確認 → 波形・数値確認 → 機器確認 → 手術・麻酔との関連確認 → 報告・準備の順で動きます。ただし、患者さんに明らかな急変がある場合は、機器確認より救命対応を優先します。
3-1. SpO₂が低下したとき
- 胸郭の動き、皮膚色、気道、換気を確認します。
- SpO₂の脈波と心電図の心拍数が一致しているか確認します。
- プローブの外れ、圧迫、末梢循環不良を確認します。
- 回路、挿管チューブ、体位、術野操作の影響を確認します。
- 低下前後の経過を麻酔科医へ報告します。
3-2. 血圧が低下したとき
- 患者さんの脈、皮膚色、出血を確認します。
- 血圧計の位置、カフ、動脈ライン波形を確認します。
- 術野、吸引量、ガーゼ、ドレープ下の出血を確認します。
- 体位変換、麻酔薬、手術操作との時間関係を確認します。
- 輸液・輸血、昇圧薬、採血など必要な準備を行います。
3-3. 心拍数や心電図が変化したとき
- 脈拍と血圧が保たれているか確認します。
- 心電図電極の外れや電気メスのノイズを確認します。
- SpO₂、EtCO₂、体温、出血量を確認します。
- 牽引、気腹、頸部操作など手術操作との関係を確認します。
- 波形、心拍数、血圧、症状をまとめて報告します。
3-4. EtCO₂が急に変化したとき
- 患者さんの胸郭運動と換気状態を確認します。
- 回路外れ、接続部、挿管チューブを確認します。
- 血圧と脈拍を確認し、循環低下の有無を見ます。
- 気腹、体位、換気条件、体温の変化を確認します。
- 波形消失や急低下では急変として速やかに報告します。
3-5. 体温が低下・上昇したとき
体温低下では、測定部位とプローブ位置を確認したうえで、加温装置、輸液加温、露出、室温、洗浄液などを見直します。
急な体温上昇では、測定エラーを確認しながら、EtCO₂、心拍数、筋緊張、麻酔薬、患者背景を確認します。悪性高熱症が疑われる変化では、確定を待たずに直ちに報告します。
| 異常 | 最初に見ること | 主な原因候補 | 看護師の行動 |
|---|---|---|---|
| SpO₂低下 | 患者、波形、気道、回路 | 換気不良、無気肺、チューブ異常、測定不良 | 原因確認、報告、必要物品の準備 |
| 血圧低下 | 脈、術野、出血量、ライン | 出血、麻酔、体位、循環血液量低下 | 出血確認、輸液・輸血準備 |
| 頻脈・徐脈 | 脈、血圧、手術操作 | 疼痛、出血、低酸素、迷走神経反射、薬剤 | 患者状態と変化の経過を報告 |
| EtCO₂急低下 | 回路、チューブ、血圧 | 回路外れ、チューブ異常、循環低下 | 換気・循環確認、急変対応 |
| 体温異常 | 測定部位、推移、EtCO₂ | 低体温、測定不良、悪性高熱症など | 加温または緊急報告 |
4. 新人が最初に覚える危険な心電図波形5選
新人看護師が最初に覚えたいのは、VT、VF、PEA、心静止、PVCです。波形の形を丸暗記するだけではなく、脈があるか、血圧があるか、循環が保たれているかを確認します。
| 波形 | 特徴 | 危険度 | 最初に確認すること |
|---|---|---|---|
| VT | 幅広いQRS波が速く連続する | 高い | 脈と血圧の有無 |
| VF | 不規則で細かく、有効なQRSがない | 非常に高い | 脈なしを確認し蘇生対応 |
| PEA | 電気活動はあるが脈がない | 非常に高い | モニターではなく脈を確認 |
| 心静止 | 平坦に近い波形 | 非常に高い | 患者、リード、別誘導を確認 |
| PVC | 予定より早い幅広いQRS波 | 状況による | 頻度、連発、血圧低下の有無 |

4-1. VT(心室頻拍)
VTは心室由来の速いリズムで、幅広いQRS波が連続します。脈と血圧が保たれる場合もありますが、無脈性VTは心停止として対応します。
VTを認めたら、まず脈と血圧を確認します。意識、SpO₂、EtCO₂の変化も見ながら、循環が維持されているかを判断します。
4-2. VF(心室細動)
VFは心室が無秩序に興奮し、有効な血液の拍出ができない状態です。規則的なQRS波は確認できず、脈も触れません。
VFはショック適応の心停止リズムです。患者確認を最優先し、人員を集め、胸骨圧迫、除細動器、薬剤などの蘇生準備を進めます。
4-3. PEA(無脈性電気活動)
PEAは、モニター上に電気活動が見えていても、実際には有効な脈がない状態です。PEAに固有の波形があるわけではありません。
見た目が正常に近い波形でも、血圧が測定できない、EtCO₂が急低下した、患者状態がおかしい場合は脈を確認します。無脈であれば心停止として対応します。
4-4. 心静止(アシストール)
心静止では心臓の電気活動がほとんど確認できず、モニター上は平坦に近い波形になります。ただし、電極外れやリード不良でも平坦に見えることがあります。
患者さんの脈を確認し、電極、リード、別誘導を確認します。心静止はショック適応ではなく、胸骨圧迫、薬剤投与、原因検索が中心です。
4-5. PVC(心室性期外収縮)
PVCは、予定より早く心室から興奮が起こる不整脈です。単発では大きな循環変化を伴わない場合もありますが、多発、連発、R on T、血圧低下を伴う場合は注意が必要です。
低酸素、電解質異常、薬剤、手術刺激などが原因になることがあります。頻度、連発の有無、血圧、SpO₂、EtCO₂を確認して報告します。
重要:心電図波形の判読だけで患者状態を決めないでください。ノイズや電極不良を確認しつつ、脈、血圧、呼吸、意識などを直接評価します。
5. 手術室モニター異常時の報告のコツ
報告では「異常です」とだけ伝えるのではなく、何が、いつから、どの程度、何をした後に変化したのかを具体的に伝えます。数値の推移と関連する手術操作を含めると、麻酔科医や先輩看護師が状況を把握しやすくなります。
①何が変化したか ②いつからか ③どの程度変化したか ④何をした後か

| 伝わりにくい報告 | 伝わりやすい報告 |
|---|---|
| 血圧が低いです | 執刀後から血圧が120台から80台へ低下しています。吸引量も増えています。 |
| SpO₂が下がっています | 側臥位への体位変換後からSpO₂が98%から92%へ低下し、脈波も弱くなっています。 |
| 心拍数が速いです | 牽引操作の開始後から心拍数が80台から120台へ上昇しています。血圧は維持されています。 |
| EtCO₂が変です | EtCO₂が35mmHgから20mmHg台へ急低下し、波形も低くなっています。 |
5-1. 報告前にそろえる情報
- 現在の数値と直前の数値
- 変化が始まった時刻
- 波形の変化
- 脈、血圧、患者状態
- 直前の手術操作、体位変換、薬剤投与
- 出血量、尿量、輸液量などの関連情報
5-2. 緊急時は結論から伝える
緊急度が高い場合は、詳しい経過より先に結論を伝えます。たとえば「脈が触れません」「EtCO₂波形が消失しました」「大量出血しています」と伝え、その後に経過を補足します。
報告は長ければよいわけではありません。相手が次の行動を判断できる情報を、短く具体的に伝えることが大切です。
6. 新人手術室看護師が覚える優先順位
新人のうちから、すべてのモニターを完璧に読み取る必要はありません。まずは生命に直結する項目と、異常時の基本行動から身につけましょう。
| 段階 | 覚える内容 | 到達目標 |
|---|---|---|
| 第1段階 | SpO₂、血圧、心拍数、EtCO₂、体温 | 異常値に気づき、声をかけられる |
| 第2段階 | 患者・機器・術野を確認する順番 | 表示異常と患者異常を分けて考えられる |
| 第3段階 | 手術操作、麻酔、出血、体位との関連 | 変化の原因を予測できる |
| 第4段階 | 危険な心電図波形と心停止対応 | 脈と血圧を確認し、必要な準備ができる |
| 第5段階 | 具体的な報告と先回りした準備 | チームの次の行動につながる報告ができる |
6-1. 最初は正常値より「変化」に気づく
正常値を覚えることは必要ですが、手術室では患者さんごとの目標値が異なります。そのため、術前値や麻酔導入後の安定した値と比べて、急に変わっていないかを見る習慣が重要です。
6-2. 一つの数値だけで判断しない
たとえば血圧低下に頻脈と出血量増加を伴えば、循環血液量低下を考えやすくなります。EtCO₂低下と血圧低下が同時に起きれば、換気回路だけでなく循環の変化も疑います。
複数の情報を組み合わせることで、モニターを「見る」段階から「読む」段階へ進めます。
6-3. わからないときは早めに声をかける
異常か判断できないときでも、「いつもと違う」と感じた時点で先輩や麻酔科医へ共有します。新人の段階では、原因を正確に診断することより、変化を見逃さずチームにつなげることが大切です。
7. 手術室モニターと病棟モニターの違い
病棟と手術室では、モニターを使用する目的と状態変化の速さが異なります。病棟では日常的な状態変化を継続して観察しますが、手術室では麻酔、出血、手術操作などによる短時間の変化を見逃さないことが求められます。
| 項目 | 病棟 | 手術室 |
|---|---|---|
| 主な目的 | 日常的な状態変化の継続観察 | 麻酔・手術中の急変察知 |
| 変化の速さ | 比較的緩やかな場合が多い | 数分単位で急変することがある |
| 確認する背景 | 活動、睡眠、症状、治療経過 | 麻酔、出血、体位、術式、薬剤 |
| 看護師の視点 | 経過と普段の状態との差を見る | 処置前後の変化と原因を同時に考える |
| 観察場所 | 患者とモニターを中心に確認 | 患者、術野、麻酔器、モニターを同時に確認 |
病棟で身につけた正常値や波形の知識は、手術室でも十分に役立ちます。一方、手術室では「なぜ今変化したのか」を、手術進行と結びつけて考える視点がより重視されます。
8. まとめ
手術室モニターの見方で、新人看護師が最初に覚えたいのは、SpO₂・血圧・心拍数/心電図・EtCO₂・体温の5項目です。
異常値を見つけたら、患者さんを確認し、数値と波形、測定機器、手術操作、麻酔、出血、体位との関係を確認します。画面の数字だけで判断せず、患者さんと現場全体を見ることが重要です。
最初から原因をすべて判断できなくても問題ありません。「いつもと違う変化」に気づき、脈や血圧を確認し、具体的に報告できれば、患者さんを守る行動につながります。