この記事では、看護学生が就職先の決め手とするべきことやブラック病院の特徴・見分けるポイントについて紹介します。
「就職する病院はどうやって決めたらいいんだろう・・・」
看護学生が就職先を探す際にこのような疑問が出てきます。
そこで今回は、先輩ナースが就職先の決め手にしたことなどについて紹介していきます。
1.看護学生が就職先の決め手にすべき事とは?
たくさんの病院がある中で、どの病院に就職すればいいか悩みますよね?
新卒として初めての就活を行うとなると、なおさら悩むもの。
就職先を決める上で必要になる情報収集ですが、一般的に最終学年の前の年から行う方が多い傾向にあります。
また主な就職先の決め手としては、以下のものがあります。
主な就職先の決め手 |
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そのほかにも女性の場合には、結婚や出産によりライフステージが変わるため自分の思い描いたキャリアビジョンが実現できるかなどさまざまな決め手があります。
看護師としてのキャリアを築くためには、経験を積んでいくことが大切。
そのため、初めての就職先に規模が大きく診療科の多い病院を選ぶ方が多い傾向にあります。
規模の大きな病院に就職することにより、さまざまな診療科や症例を経験でき知識や技術の上達が期待できます。
また就職先を選ぶ際は、ネットの情報だけで選ぶのではなく見学会などに参加しましょう。
病院の雰囲気などを自身で感じ、複数の病院を比較して自分にあった病院を選ぶことをお勧めします。
2.【看護学生必見】先輩ナースが教える就職先の決め手5選
この章では、先輩ナースが就職先の決め手にしたことを5つ紹介します。
看護学生達が今までどのようなことを決め手にしてきたのかを知り、自身の就職活動の参考にしてみてはいかがでしょう。
今回紹介する決め手は、以下の5つです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
2-1.職場の雰囲気
就職先を選ぶ際には、職場の雰囲気がもっとも重要視されます。
看護師同士の仲が悪く、ギスギスしている職場では働きたくないですよね?
看護師は、人数の足りてない職場が多くひとりひとり任される仕事量も多いため常にバタバタしている状態です。
そのため人数の足りてない職場では、イライラしている看護師も多くそのような環境では満足のいく指導も受けることができません。
人間関係の良さや職場の雰囲気を、病院見学に行った際にしっかりみておきましょう。
2-2.教育体制の充実
新人1年目の研修やしっかりフォローしてもらえる環境なのかが教育体制では重要になってきます。
保助看法の一部が2010年に改正されたことにより、就職した看護師はどのような病院に就職しても一定のスキルを習得できるようになりました。
一定のスキル+各病院オリジナルの教育制度の実施により、就職する病院によっては研修の多さや教育制度の充実度が変わってきます。
豊富な研修や教育制度が整っている職場を選ぶことにより、持っているスキルや知識に差がつき将来のキャリアアップに繋がります。
2-3.勤務地
どの地域で就職したいかによって病院選びも変わってきます。
人によってさまざまな勤務地の希望があると思います。
その勤務地を希望した理由でよくあるもの |
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看護師は夜勤などもあり不規則な勤務のため、周辺の治安の良さや自宅から近いか通勤はしやすいかも考えて病院選びをしましょう。
2-4.福利厚生
福利厚生は将来を考えた病院選びで重要になってきます。
病院によって違いますが、主な福利厚生として以下のものがあります。
主な福利厚生の種類 |
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特に女性は、結婚や出産によってライフステージが変わるため院内保育や産休や育児休暇の制度を取り入れている病院では安心して働くことができます。
その他にも、資格支援取得支援制度を使うことにより認定看護師や専門看護師の資格取得の役に立ちキャリアアップも目指すことが可能です。
福利厚生が充実している病院に就職することにより、さまざまなメリットを受けることができます。
2-5.給与
就職先の病院を探す場合は、基本給がいくらか比較することが大事になってきます。
なぜなら、看護師のボーナスは基本給によって決まる病院が多いからです。
看護師の求人を探す際に、ボーナスや手当も含めた金額が給与として記載されている場合もあるため注意しましょう。
また、初任給が高くても就職してから昇給が少ない病院もあります。
給与は、今後の生活にも影響を与え、大切な就職先を選ぶ決め手にもなるためしっかり確認しておきましょう。
3.看護学生なら就活前に知っておくべきブラック病院の特徴
この章では、ブラック病院の特徴について紹介します。
看護学生も就職活動をする前にブラック病院について知っておきましょう。
今回紹介するブラック病院の特徴は、以下の3つです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
3-1.待遇が悪い
ブラック病院の特徴としてまず挙げられるのが待遇の悪さです。
ブラック病院の特徴 |
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上記の内容がブラック病院の特徴です。
ブラック病院では、病院で働く職員を大切にする意識が低いです。
そのため、福利厚生が充実していない病院が多く、いくら頑張って働いても待遇が改善されないため退職する看護師が多いです。
3-2.人間関係が悪い
ブラック病院の特徴として、職員間の人間関係が悪いことも挙げられます。
特に看護師は女性の職員が多いため、人間関係が悪化しやすい傾向になっています。
看護師の仕事が過酷で忙しい割に、待遇面が悪いと精神的にイライラすることも多く他の職員に強く当たってしまうことも!
そのため他の職員との関係が悪くなり、ギスギスした雰囲気になることが多くなっています。
またストレス発散のために、新人看護師に対しての上司や先輩からのパワハラなどもブラック病院には多いようです。
3-3.残業が多い
残業が多い、又は残業手当が出ないこともブラック病院の特徴です。
看護師の仕事は、業務終了時間の予定があっても、患者の急変や入院患者の対応などにより残業が日常的になっています。
よくあるパターンとして以下のものがあります。
- 残業申請ができない
- 残業代は一応出るが少ない
- 上司から実際の残業時間と異なった残業時間の申請の強要
- 先輩看護師が残業申請をしないため新人看護師が残業申請できない雰囲気がある
労働基準法に違反している病院もあるため注意が必要です。
4.【看護学生でもできる】ブラック病院を見分ける3つのポイント
ここでは、看護学生でもできるブラック病院の見分け方を紹介します。
今回紹介するポイントは、以下の3つです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
4-1.求人情報のチェック
常に求人している病院は要注意です。
ブラック病院は、離職率が高く慢性的な人手不足のため常に求人募集している場合があります。
また、給与が高すぎる求人も注意が必要です。
給与が明らかに高い場合は、高い給料を払わなければ看護師が来ない原因があるはずです。
実際に就職してみたら最初に提示された給与と違う場合もあります。
その他にも、残業時間が具体的に記されていない場合もあります。
そのような病院では、サービス残業が当たり前になっている場合が多いです。
4-2.病院見学に参加し職場の雰囲気や人間関係を観察しておく
病院見学に参加することによって、病院のスタッフが生き生き楽しく働いているかを観察し働きやすい職場かわかります。
ブラック病院であれば、待遇が悪いためスタッフに笑顔がなかったりギスギスした雰囲気が流れています。
他には、ナースステーションや病院の清掃ができている病院は比較的人手が足りている病院になっています。
人手が足りていない病院では、埃が溜まっていたり病院内の清掃が行き届いていません。
4-3.面接官の態度や話す内容が求人情報とあっているか確認
面接官の態度が横柄であったり威圧的な場合はブラックな可能性が高いです。
本来であれば、病院で働いてもらいたいため丁寧に対応しますが、威圧的や横柄な場合は面接を重要に思っていない証拠です。
そのような面接官は就職した後も、態度は変わりません。
また給与・待遇・残業などの質問に対して言葉を濁したり、話題を変えた場合は求人情報と違う場合がありブラック病院確定でしょう。
ブラック病院でない場合は、こちらの質問にも細かく回答してくれるでしょう。
5.まとめ
ブラック病院に就職することにより、心身ともに疲れ果ててしまい病気になることも!
新人看護師として、充実した毎日を過ごしキャリアアップを目指すためにもブラック病院の見極めが大事になってきます。
ブラック病院を見極めるためには情報収集が大切です。
求人情報だけでなく病院見学に積極的に参加し自分自身で病院の雰囲気を感じ取っていきましょう。