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【最新】生化学の参考書おすすめ5選|現役看護師が教えるわかりやすい良書

【最新】生化学の参考書おすすめ5選|現役看護師が教えるわかりやすい良書

この記事では、生化学の参考書の中から看護学生におすすめなもの、また効率の良い勉強法を紹介します。

生化学は、化学反応式レベルの細かい視点で生体反応を見ていく科目柄、理系科目よりで苦手意識を持ちやすいもの。

そこで今回は、わかりやすい参考書と実際の看護に活かせる勉強法を現役看護師がお伝えします。

1.生化学を看護学生が学ぶ理由

解剖生理学だけでは、人体の構造を知ることはできても、細胞一つ一つの細かいはたらき、糖分や脂質・蛋白質の構造や代謝のポイント、全身での変化が理解できません。

生化学の結果は主に採血データで反映されることが多く、採血データの異常値・正常値が何を意味しているのか、それぞれが病状としてどう現れているのか…

それを知らなければ、患者さんの状態の変化の予測や看護の展開をすることはできません。

患者さんの状態を読み解いていくための手段として、生化学の知識が必要なのです。

2.生化学の【看護学生向け】参考書おすすめ5選

「本が沢山ありすぎて、どれを選べばいいかわからない。」

そんな人のために、長年のベストセラーから最新刊まで余すところなく紹介していきます。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

2-1.好きになる生化学|生化学が好きになれる1冊

大人気の好きになるシリーズは、マンガも多くて苦手意識があったり、どんな参考書を買ったらいいか悩むときにのおススメです。

AmazonではKindleの電子書籍版もあるので空いた時間に、スマホでちょっとだけ勉強することもできます。

わかりやすい身近な表現に置き換えられているのも、この本のおススメポイント。

「こういうことが体で起きているのかぁ…」とイメージしやすく、生化学を好きになることができます!

2-2.つなげてみたらスルスルわかる!生化学・生理学・解剖学|1年生でも病気と関連付けて理解できる

最近発売されたこの本は『ナーシング・キャンパス』という看護学生のための大人気の学習誌の連載を書籍化したものです。

わかりやすい、生化学・生理学・解剖学をイラストで解説しています。

基本的な解説のあとに疾患や病態とも関連付けてられていて、生化学を実際の患者さんの看護に生かしやすく・興味を持ちやすい構成になっています。

看護師国家試験対策・臨床実習対策にも強い味方の1冊です。

2-3.超入門 生化学・栄養学|苦手意識の強い人におすすめしたい

看護学生向けの生化学・栄養学の本です。

はじめて生化学を学ぶ人や授業で躓いてしまった人、どこから手をつけていいのかわからないという人におススメの1冊です。

教科書では難しすぎる・ついていけない人でもわかりやすいように、細胞レベルまで細分化して、よくある症状を解説してくれています。

フルカラーではない分、大切なポイントがわかりやすい点が、2006年から長くベストセラーとして、愛されてきた理由だと思います。

2-4.やりなおしのからだ生化学・生理学 超基本|実習で困った時に大活躍!

イラストや漫画をたくさん使って、苦手意識を持ちやすい元素記号や構造もわかりやすく解説しています。

「人の体はどうやってできているの?」

「なぜ出血が止まるの?」

上記のような、今さら聞けない素朴な疑問から、臨床の現場で出会うものまで、誰もが知っている症状をわかりやすく解説してくれています。

2-5.休み時間の生化学|スキマ時間で効率良く勉強

この本は1テーマ10分という、短い休み時間で1つの項目を勉強できる、すき間時間学習にはおススメの1冊です。

全体の項目は83項目と細かく分かれているので、難しいところは後にまわして、授業やテストで理解できていないところだけ学習する事もできます。

入浴タイムや通学時間など短い時間に集中して学習することができます。

3.生化学を看護学生が効率良く勉強する方法

教科書に書いてある事すべてを勉強するのは難しいし、絶対に授業だけで完璧には理解できません。

効率よく勉強するための、ポイントを3つ紹介しますので、是非参考にしてください。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

3-1.テストだけと割り切ってざっくり勉強する

効率よくまんべんなく勉強したい人、細かいことなんてめんどくさい人は、ただひたすら暗記するのも方法のひとつです。

テストの点数は問題なく単位を取得するという「短期目標」の達成においては、充分な効果を発揮します。

しかし、せっかく勉強したことが身に付きにくく、実習や臨床の現場では学んだことが、充分に活かせない可能性があります。

暗記するだけでは、生化学は身に付きにくい科目ですし、国家試験対策で改めて勉強しなければなりません。

ステキな看護師になるという「長期目標」の達成にはあまりオススメの方法ではありません。

3-2.先生が説明した『大切なポイント』は絶対抑える

よく先生が「ここ、テストに出るから」と言うのは、本当に大切な点だから、理解しておくことはとても大切です。

それにより、「テストのための知識を得る」ことと「国家試験対策」という二つの目標を達成することができます。

しかし、実際の患者さんでは「生化学のどの部分が関連しているか」を、自分で考えなければなりません。

病気や患者を理解することが難しくなり、看護展開が苦手になってしまうのが、この勉強方法の問題点です。

3-3.自分の気になることと関連させて勉強する

実ははいちばんこの方法が、実習や臨床では役に立つ勉強方法です。

「むくみ」や「脂肪がつく」「やせる」は、気になるフレーズですよね。

生化学を症状と関連し理解することで、体の働きがうまく働いているときと、いないときを見極める力がつきます。

今後の病態の予測ができ、看護展開もしやすくなります。

この勉強方法の問題点は、「気にならないことは勉強しない」ということ。

そのため、テストや国家試験の勉強にはあまりオススメできる方法ではありません。

3-4.【まとめ】生化学の効率の良い勉強法

ここまでお読みいただいて、この3つの勉強のポイントには、一長一短があることにお気づきの方もいるかもしれません。

実は、生化学の勉強はこの3つのポイントをうまく組み合わせることで、興味がわき、身に付いていく科目ですので、ぜひ学習方法を工夫して勉強してみてくださいね。

4.生化学に関する看護学生のよくあるQ&A5選

ここでは、看護学生が生化学についてよく抱く疑問について回答してきます。

今回紹介するのは以下の5つのQ&Aです。

それでは、1つずつ詳しく見ていきましょう。

4-1.解剖生理学と生化学の違いって何?

解剖生理学は人体の骨や筋肉・臓器の場所や種類について勉強します。

生化学は解剖生理で学んだものを、さらに分子・細胞レベルまで細かくして、人体の基本的な構造と機能・物質の変化と代謝について勉強していきます。

4-2.生化学は看護師国家試験にも関係ある?

大いに関係があります。

生化学という項目分類では試験問題にはならないかもしれませんが、栄養や代謝など必修問題、一般・状況設定のどの分野でも関連した問題は出ています。

4-3.高校で化学をとってなくてもやっていける?

大丈夫です!

全く問題ないです。

化学を選択していなかった、看護学生もたくさんいます。

高校の化学で役に立つのはmolモルの計算くらいですし、生化学の授業でも基礎からちゃんと勉強するので、テストの成績で不利になることはないです。

4-4.そもそも生化学ってどんなこと勉強するの?

実は人の体は、頭のてっぺんから足の先までのすべてが、元素の化学反応やホルモン・酵素の働きで維持されています。

それらがどのような反応をして働いているのか(病気や症状)、この症状やデータのときには何を意味するのか(アセスメント)、それを良くするにはどうしたらいいのか(治療)…生化学ではまんべんなく勉強会していきます。

そのため、体のDNAレベルの細かいことから、むくみや太る、痩せるなどの体全体のことまで広い視点で、ヒトについて勉強していきます。

4-5.看護する時に生化学の知識って使うの?

看護師は日々、生化学検査の結果を見て、アセスメントすることになります。

生化学の知識がないと、臨床では採血データ・臨床症状・今後の病態の予測…すべて看ることができず、看護を展開することができません。

食事・排泄・睡眠すべてが、生化学とつながってます。

5.まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は、以下の生化学のおすすめ参考書や効率の良い勉強法について紹介しました。

生化学に苦手意識を持つ学生が多いですが、自分に合った参考書を見つけて得意分野にできるようにしましょう。

この分野をしっかり理解すれば、人体についての理解もより深まります。

  • この記事を書いた人

現役看護師Akari

看護師として、腎臓・循環器、糖尿病に関する業務に携わっています。 多数の学会発表の経験を活かして、医療ライターとしても活動中です。 私の経験が皆さんの役に立つといいなぁと思って、記事を執筆しています。

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