この記事では、看護学生のピアス事情を紹介します。
「ピアスを開けるおすすめの時期っていつ?」「実習時の対応は?」 このような疑問は看護学生なら誰もが通る道ですよね。
そこで今回は、看護学生のピアスに関する悩みや疑問について徹底解説していきます。
1.看護学生はピアスをしてもいいの?
基本的に、看護学校では登下校や授業中のピアスは許されています。
しかし、式典や実技演習、実習時は、透明なピアスでも装着を認めていない学校が多いことも事実。
なぜなら看護学校は、『看護師』を養成するための学校ですから、看護師と同じく信頼や清潔感、安全を第一に考えなければならない方針であることが多いためです。
実際にピアスを開けている学生は、教員から「もし患者さんのベッドにピアスが落ちたらどうするの?」と問いかけられる場面が見られることも。
とは言え、ピアスを開けている看護学生は多くいます。
どうしても心配な方、開ける前に通っている学校の規則を確認することをおすすめします。
2.【場面別】看護学生のピアスの対応
この章では、実際の学生生活において看護学生がピアスをどのように管理しているのかについて、場面ごとに紹介していきます。
はじめに、入学式の対応から見ていきましょう。
2-1.入学式
ピアスが禁止されていない場合、TPOに合ったピアスを選べば特別問題となることはありません。
基本的に、事前に入学式についての案内が配られ、注意事項が記載されていますので、確認してみましょう。
強いて言うなら、『看護師』は信頼が重要視されている職業であり、教員のほとんどが看護師です。
その場に適した身だしなみで第一印象を良くし、入学早々目をつけられるリスクを減らすと良いでしょう。
2-2.実習中
実習中のピアス着用は、安全を守れない人だと判断され、評価に影響する場合もあるので注意が必要です。
患者さんの安全を考えると、先端の尖ったピアスは危険とみなされるため、病院では基本的にピアスの装着は禁止、透明なピアスも同様です。
既にピアスが空いている学生の場合、病院にいる間はピアスを外し、昼休みや通学路でピアスを装着するスタイルとなります。
また、開けて間もないピアスホールは安定するまでに時間がかかるため、実習前や実習中にピアスを開けることはおすすめできません。
2-3.就職活動
ピアスが禁止と明示されているわけではありませんが、就職先によってはピアスを着けているだけで悪い印象を与えかねません。
面接練習や就職活動の説明会の際にも、装飾品は着けずに臨むように説明を受けるかと思います。
就職活動中にピアスを外すのは、写真撮影や採用試験当日のみの話であり、実際に外している時間は半日〜1日程度です。
ある程度ピアスホールが安定していれば塞がることは稀なので、外して臨むことをおすすめします。
2-4.演習中
演習は、患者さんが目の前にいることを想定しているため、実習中と変わらない対応が求められる傾向にあります。
多くの学生は、演習の授業前後にピアスの着け外しをしたり、ピアスを装着した上から絆創膏をつけたりといった対応をしています。
しかし、ピアスを上から隠す方法だと、教員にバレて指導されることもあるので注意しましょう。
演習は基本的に授業1〜2コマとそう長くはありませんので、外して臨むことをおすすめします。
2-5.授業中
授業中は装飾品に関して特に規則はなく、実習や演習などに比べれば自由度が高いのが一般的。
そのため、座学の多い1、2年生の時期にピアスを開ける学生が多い傾向にあります。
しかし、学校によって規則はかなり異なっており、なかには学内でのピアス装着が禁止されていることも。
ピアスを開ける予定がある場合は、事前にオープンキャンパス等で先輩に質問するなどして対策を練る必要があります。
3.看護学生がピアスを開けるのに最適なタイミング
ここまでで、看護学生はピアスを開けるタイミングを見極める必要があることが理解できたかと思います。
ここからは、ピアスを開けるのに最適なタイミングを紹介していきます。
それでは実際に見ていきましょう。
3-1.入学前
ファーストピアスは、安定するまでに1ヶ月程度かかると言われています。
そのため、入学前にピアスを開けることで、ピアスホールを安定させることができます。
しかし、人によってホールが安定するまでに1ヶ月~半年程度とかなり差がありますので、高校の自由登校の時期くらいからピアスを開けるのが最適なタイミングです。
また学校によっては、入学後すぐに演習が組み込まれていることも。
ピアスホールを確実に安定させたいのであれば、学校のカリキュラムを予測、または事前調査し、ピアスを開けられるかを見極めることをおすすめします。
3-2.夏休み・春休み
夏休みなどの長期休暇の際もピアスを開ける絶好のタイミングです。
しかし学校や学年によっては、長期休暇中にも演習や演習の復習をする事も。
そのため、長期休暇のスケジュールを確認し、演習や実習が組まれていないかを確認しておくことをおすすめします。
とは言いつつも、休暇中の演習はほとんどの場合、週1、2回数時間程度。
よって、ある程度ホールを安定させられる猶予がある場合は、演習が組まれていることを気にする必要がないこともあります。
3-3.実習後
1年生の実習は年に1度で、主に演習の多い時期です。
そのため最初の実習(基礎実習)後は、ピアスを開けても次の実習まで猶予があるためオススメです。
2年生の後半から、3年生の冬にかけてはカリキュラムに次から次へと実習が組み込まれているため、中間の実習(領域別実習)中はオススメできません。
しかし、最終学年最後の実習(統合実習)が終わったタイミングであれば、残すは国家試験となります。
また、仕事は国家試験の2か月後からの開始となるためピアスを開ける絶好のタイミングです。
※実習時期は、学校によって異なります。履修要覧見たり、先輩に聞いたりなどして確認しましょう。
4.看護学生におすすめのピアスの隠し方
この章では、ピアスを禁止される場面が多々ある看護学生なら知っておきたい、ピアスの隠し方を紹介します。
今回紹介するピアスの隠し方は、以下の3つです。
はじめに、リップを使ったピアスの隠し方から見ていきましょう。
4-1.ワセリンで隠す
ピアスを装着していない状態で、ピアスホールを隠す方法です。
ピアスを開けること自体が禁止な学校の場合でも、ある程度隠すことが可能なため、おすすめです。
手順は、以下のとおりです。
- ワセリンをピアスホールに厚めに塗布する
- その上からリキッドファンデーションを塗る
この方法では、ピアスホールの凸凹は目立たない程度に隠すことができます。
しかし、若干ペタペタしてしまうため、この上からパウダーをはたくことをおすすめします。
4-2.テープで隠す
この方法は、とても綺麗に隠すことができますが、既にピアスホールが安定した方向けです。
使うのは薬局で購入した医療用テープ。
手順は、以下のとおりです。
- 医療用テープをちぎってピアスホールに貼る
- その上からリキッドファンデーションを塗る
テープだけでは目立ちますが、ファンデーションを塗ることで上手く隠すことができます。
しかし、開けたばかりの時期にテープを貼った状態を長時間放置すると感染のリスクが高まるため注意が必要です。
4-3.髪型で隠す
髪型でピアスホールを隠すのは、難易度が高めです。
肩より髪が長い場合は、髪を結う必要があるため隠すことはできません。
肩より上のショートヘアであれば隠すことは可能です。
しかし、看護学生は細かい作業をすることや患者さんと関わることが多くあります。
そのため、演習や実習では、顔周りの髪の毛が邪魔になり、髪を耳にかける場面が多くなってしまいます。
また、身だしなみの観点からも顔に髪がかかることは不衛生となるため、あまりおすすめできる方法ではありません。
6.まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、看護学生のピアス事情について触れてきました。
看護学生であるとは言え、お洒落の一部としてピアスはしたくなるものです。
学校の規則や縛りが多いとは思いますが、上手く管理し、お洒落を楽しみましょう。