この記事では、看護学生が留年をするとどうなるのかについて紹介します。
また、留年の決まった看護学生がどのような悩みを抱え、その後の学生生活やキャリアにどのような影響があるのかも大公開します。
現在、留年が決まり、自分の人生を諦めたり、学校を辞めることを考えている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
それでは、以下の流れにそって話していきます。
1.看護学生が留年する理由
看護学生の留年は良くある話です。
どの学年にも、大体2〜3人ほどは留年をする人がいる傾向にあります。
ここでは、看護学生の留年する理由について紹介します。
看護学生が留年する理由の中で最も多いのは、以下の3つです。
次に、それぞれについて詳しく見ていきましょう。
1-1.前提科目である座学の単位が取れなくて留年する
看護学生が受ける授業の中には、前提科目を突破しなければ受講することができない講義あります。
そのため、ある特定の単位を落としてしまうと、次の学年に上がることができず、留年するというケースがあります。
この場合は、例え落とした単位が1つだったとしても、その単位のために同じ学年をもう1度やり直さなければいけません。
座学の単位を落とす理由で上位に来るものは、出席日数の不足やテストの不出来、提出物の出し忘れなどが多いです。
特に総合大学の場合は、出席を他の学部の大学生と同様に考え、「あと何回までなら休める!」などと出席回数を数えている人が留年する傾向にあります。
基本的には、看護学生の必修の授業は全て出席することが評価の前提となっています。
そのため、他の学部の大学生同様にギリギリの出席日数を狙うと、そもそも成績をつける土俵にすら乗らないという場合もあります。
1-2.実習中にメンタルを病み、出席日数が足りずに留年する
看護学生で留年する人の中には、実習でメンタルをやられてドロップアウトしていく人が必ず何人かいます。
看護学生の実習と言えば、何かにつけて「根拠は?根拠は?」と聞かれることを想像しますよね。
その威圧的な指導者さんの態度や、とてつもない課題の量、睡眠時間を取れない生活などに精神を病んでしまう人も存在します。
みんな泣きながら実習を乗り切っていますが、乗り切れなかった場合は、留年をすることになってしまいます。
このパターンは、「まさかあの子が!?」というような座学では優秀だった人に多い傾向があります。
1-3.海外へ留学するために自ら留年する
こちらは、留年と言うよりも休学と言う方が正しいです。
海外への語学留学や長期インターンなどのために、自主的に1年休学を選ぶ人も一定数存在します。
看護学生は、経済学部の学生のように海外の単位を交換できる制度というものが、ほとんどありません。
そのため、留学をしたい場合などは、必然的に1年の休学を強いられることになります。
2.看護学生で留年した人におすすめの過ごし方
ここでは、留年が決まった看護学生に向けておすすめの過ごし方を紹介します。
今回おすすめする過ごし方は、以下の3つです。
次に、それぞれについて詳しく見ていきましょう。
2-1.挽回を狙って看護助手のバイトをする
留年した看護学生は、病院で看護助手のバイトをすることをおすすめします。
理由は、看護助手のバイトを通して実際の患者さんと接することで、看護の学びが深まり、復学後の成績が上がるためです。
以前ある病院の看護部長さんと話した際に、実際に聞いたことなのですが、留年中に看護助手のバイトをした学生のほとんどが復学後に成績が上がったそうです。
2-2.違う職種のスキルが身に付けられる長期インターンをする
看護学生は、基本的に忙しいため、他の分野のスキルを身に付けている余裕はありません。
しかし、留年したことによってできた時間は、ストレートで進級していく看護学生と差をつけるチャンスです。
長期インターンなどを生かして、他の看護学生が身に付けられないスキルを身に付けておくと、留年という黒歴史を価値のある経験に変えることができます。
また、この機会に何かスキルを身に付けておけば、就活の際にも面接官に対して、堂々と留年中の話もすることもできます。
長期インターンをするなら、キャリアバイトというサイトを利用するのがおすすめです。
詳しくは、以下のサイトを参考にしてください。
2-3.思い切って留学する
固まった休みができたら、思い切って留学をするというのも手です。
英語をマスターしておけば、留年したことも価値のある時間に変えることができます。
また、英語をマスターしておくと、海外の看護師という道も開けていきます。
例えばアメリカの看護師は、ナースプラクティショナーという診断のできる看護師の資格などもあり、年収や地位も日本とは比べ物になりません。
近年アメリカの看護師を目指す人も増えてきていますが、ほとんどの日本の看護師のネックになる部分が語学力です。
どの道勉強するものなら、早いか遅いかの違いですので、英語さえ取得できれば留年自体もそこまで悪いものでもなかったと後々思えるようになるのではないでしょうか。
3.看護学生の留年は就活に響くのか
結論から言えば、答えはどちらかと言えばYesだが、そこまで気にする必要もないです。
なぜかと言うと、同じくらい取りたい学生がいた時、留年しているか留年していないかの差があれば、まず留年していない方を面接官は選ぶからです。
しかし、あくまでも同じくらい取りたい学生ならの話です。
留年する看護学生は、多く存在しますし、留年しても今では立派に看護師として働いている人も多くいます。
かと思えば、ストレートに進級したのに就活が上手くいかなかった看護学生も存在します。
つまり、もし留年が就活に響く学生がいるのだとしたら、それは留年自体ではなく、留年中の過ごし方やそもそもその人自体に問題があることの方が多いです。
1度や2度の留年をした人くらいはざらにいますので、そこまで就活のことを心配する必要はありません。
4.看護学生は留年すると学費が心配になる
看護学生の学費は、他の大学生に比べると高い傾向にあります。
そのため、1度の留年でもかなりの額の学費が増すことになります。
親に留年した分を頼むのも申し訳ないと思う方もいると思います。
しかし、空いた時間を使ってバイトをすれば、留年した分の学費くらいなら貯めることができます。
もし家の事情で学費が増えることがネックとなるならば、アルバイトをして学費を貯めましょう。
5.看護学生は留年すると大学を辞めたくなる
看護学生は、基本的に真面目な人が多いです。
留年した人だって例外ではありません。
きっと、自分なりに頑張ったけど、あと少しのところで単位が取れなかったのだと思います。
その場合は、「あれだけ頑張ったのに留年するのか」「学費、友達、就活、親への報告、一気に悩みが増えすぎてもう耐えられない」と感じることも多いと思います。
そうこう悩んでいるうちに、「もう辞めようかな。働いた方が学費もかからないし、誰にも迷惑かけないし、もう疲れたし。」という考えに陥ります。
大学を辞めるというのも、確かに1つの選択肢です。
しかし、看護師の資格というものは、例え看護師を辞めたとしても、いつかどこかで必ず役に立つ時がくると思います。
辞めるという選択肢を選ぶことは簡単です。
ですが、卒業すると後々自分の身を助けることになるかもしれません。
6.看護学生が留年したら親になんと伝えるべきか
親には、もう正直に話すしかありません。
参考までに、どのようなポイントを抑えて話すと良いのかを以下に示します。
- なぜ留年したのか
- どうすれば留年しなかったか
- 次はどのように留年を回避するのか
- 空いた時間をどのように過ごすのか
- 学費はどのように変わるのか
上記のポイントを抑え、真摯に謝れば、話は先へと進んでいきます。
申し訳なくて、伝える気がおきない気持ちもわかります。
しかし、後へ後へと先延ばしにするとかえって話し辛くなるのがオチですので、早めに伝えてしまいましょう。
7.まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、看護学生の留年について話しました。
留年は、色々な悩みが一度に増えるため、とても辛くメンタルも病むことでしょう。
しかし、心配すべきことは、留年したという事実ではなく、これからどう過ごすか、どのように留年を説明できるようにするかなどの変えられる未来です。
留年して良かったと言える時間の使い方を考え、留年を価値のあるものにできることを祈っております。
p.s.
この記事を見て少しでも気が楽になっていたら良いのですが…
留年なんて、そこまで気にすることはないです。
今あなたが読んでいる、この記事。
これは、僕が留年中に身に付けたブログのスキルを使って書いているものです。
そして今では手術室の看護師としても上手くやっていけてます。
僕は留年してから、ベンチャー企業へWEBマーケティングの有給インターンに行ったり、看護助手として看護師の仕事を見学したり、歌舞伎町で究極の接客について学んだり、様々な体験をしました。
看護しか学べずに就職していく人が多い中、他の分野の知識を持って就職した人は強いです。
もし、留年が決まったあなたが、この記事を読んで少しでも安堵してくれたなら、僕の留年に価値はあったのではないでしょうか。
そして同じく、あなたの留年も価値のあるものになりうる可能性があることがわかったのではないでしょうか。
前向きに、今できることを探しましょう。