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【保存版】看護学生の勉強方法を学年・場面・科目別に徹底解説

【保存版】看護学生の勉強方法を学年・場面・科目別に徹底解説

この記事では、看護学生におすすめの勉強方法を紹介します。

看護学生は、看護師国家試験に向けて1年生のうちから膨大な勉強量を求められるもの。

さらに、最終学年に近くにつれ、長期の実習やレポートで勉強する時間の確保が難しくなっていきます。

そんな時間の取れない中では、闇雲に効率の悪い勉強をしている暇はありません。

そこで今回の記事では、看護学生の勉強方法を学年や科目、場面ごとに紹介していきます。

1.看護学生なら知っておきたい3つの勉強方法

この章では、看護学生なら知っておくべき3つの勉強方法を紹介します。

今回は、効果が実証された勉強方法の中から上記の3つの方法を厳選しました。

早速、インターリーブ(同時並行)から詳しく見ていきましょう。

1-1.インターリーブ(同時並行)

インターリーブとは、ひとつのことを学習している間に別の勉強を挟むことにより変化をつけて高い学習効果を得る方法です。

別の勉強を挟むことで集中力が切れてしまうと思いそうですが、実は集中力をあげる効果があります。

脳は、同じことを続けていると退屈してしまい集中力が低下します。

しかし違う勉強を挟むことにより、脳に刺激を与え集中して勉強ができます。

インターリーブは何時間も同じことを繰り返し学習しても理解ができず時間を無駄にしている看護学生におすすめの勉強方法です。

勉強への取り入れ方は、勉強ごとに時間を決めて時間がきたら違う科目に取り掛かります。

注意点は、全く関係のない分野の学習ではなく関連性のある分野の勉強をするといいでしょう。

誰でもすぐに試せる勉強方法ですのでぜひインターリーブを試してみましょう。

1-2.反復学習法

反復学習とは、同じことを何度も繰り返し学習して覚える勉強方法です。

普段看護学生は、反復学習での勉強方法が多くなっておます。

反復学習だけでは、脳が退屈し集中力が落ちますがインターリーブ勉強法と組み合わせることにより効率的に学習できます。

インターリーブ勉強法と反復学習を組み合わせた勉強法をご紹介します。

人間の集中力の限界は、人それぞれですが15〜90分です。

15分反復学習を行い5分休憩、その後勉強科目を変えて再度反復学習を行うことにより高い集中力を維持したまま効率的に学習できます。

人間の脳は、全てのことを1回で理解することは不可能ですが繰り返し学習することで脳に知識を定着することが可能です。

1-3.ティーチング(人に教える勉強法)

人に教えながら、自身の理解を深める勉強方法をティーチング勉強法といいます。

人間は自分が学んだことを誰かに教える状況になると、新しい情報を吸収する能力が高くなります

人に教えることにより、頭の中の情報を整理することができ記憶の定着ができます。

読むことや聞くことで脳に、情報を取り入れることをインプットといいます。

しかし、インプットだけでは脳に知識を定着させることは難しいです。

定着させることにもっとも重要なのはアウトプット。

アウトプットとは覚えたことを脳から出力すること。

人に教えるティーチング勉強法は、アウトプットになりますので効率的に学習することができます。

2.看護学生必見!脳科学に基づいた効率の良い暗記術

期末テストや国家試験には欠かせないのが、暗記です。

ここでは、脳科学に基づいた効率の良い暗記術を紹介します。

時間がない中、膨大な量を暗記しなければならない看護学生必見です。

2-1.暗記する時のポイント

暗記が苦手な人によくある特徴として、以下のものがあります。

暗記が苦手な人の特徴
  • 書いてあることを丸暗記
  • 範囲を絞らず暗記する
  • 暗記に取り組む時間や回数が少ない
  • 1回で完璧に覚えようとする

上記のようなやり方では、たとえ暗記できたとしても効率的だとは言えません。

1つでも当てはまっていた方は、これから紹介する暗記術を参考にしてみましょう。

はじめに、暗記をする時のポイントには、以下の3つの項目が重要であることを覚えておきましょう。

暗記のポイント
  • 楽しいと思い込みポジティブな気分で学習する
  • 暗記をする時は五感を使う
  • イラストを書いて覚える

ポジティブな気分になることで記憶力を高めるホルモンが分泌されます。

まずは、暗記を楽しいと思い込んだり、音楽を聴いたりしながら暗記をしてみましょう。

また、教科書を読んで暗記する場合は、黙読より音読がおすすめです。

音読を行うことにより、耳や口、目などからの情報が五感を刺激し、脳が活発になります。

さらに、音読をする時に耳栓をすることで骨伝導が起き、脳に大きく響くことで集中力もアップ。

加えて、イラストを使った暗記は、言語を記憶する左脳ではなく、イメージを記憶する右脳での暗記を促します。

実は、右脳は左脳の10倍以上の記憶力があると言われており、右脳で覚えることで効率の良さが倍増します。

2-2.暗記におすすめの時間帯

暗記するために一夜ずけで勉強をする看護学生をよく見かけます。

ご存知かもしれませんが、一夜ずけの暗記では、脳に記憶を定着させることができません。

また、脳には勉強に最適な時間帯があるのをご存知ですか?

脳にとって暗記に最適な時間は、以下です。

脳にとって暗記に最適な時間帯
  • 起きてすぐ
  • 寝る前

起きてすぐの時間帯は、朝日を浴びることにより脳が活性化されています。

人間の脳は寝ている時間帯に、脳の情報を整理し定着させているため起きてすぐの時間は脳の容量が1番多い時間帯です。

人間の脳は空腹の状態の時に記憶力が高くなります。

前日夜に暗記したところを復習するのに最適な時間になっています。

そして寝る前の時間は、暗記のゴールデンタイムです。

人間の脳は寝ている時間に頭の中を整理しているため、就寝の1〜2時間前の勉強がおすすめ。

「たくさん覚えたいから!」と徹夜で暗記をしても脳の中は整理されず、記憶に残りにくいです。

また、寝る前の暗記を終えたあとは、スマホなどの脳に刺激の与えるものは避けてすぐに就寝することで記憶が定着しやすくなります。

2-3.復習に最適なタイミング

復習することにより人間の脳に知識が定着するようになります。

人間の脳は、どれだけ大切なことでも記憶が定着していなければ自然に忘れてい、1時間以上経過すると半分以上は忘れているのです。

覚えたことを完全に忘れる前に復習することで効率よく暗記することができます。

何度も復習することにより長時間経っても少しの復習で思い出すことができます。

1度覚えたことを以下の時間に復習することで脳に定着し忘れにくくなります。

  • 24時間以内に10分
  • 1週間以内に5分
  • 1ヶ月後に2〜4分

このことから復習に最適なタイミングは、以下のようになります。

復習に最適なタイミング
  • できるならその日のうちに1回
  • 翌日
  • 1週間後
  • 1ヶ月後

3.看護学生の【学年別】勉強方法

この章では、看護学生の学年別の勉強方法を紹介します。

看護学生は、学年ごとに学ぶ内容がある程度決まっています。

学年ごとの勉強方法をあらかじめ知っておき、最終目標である国家試験に向けて効率的に勉強できるようにしていきましょう。

はじめに、1年生の勉強方法から紹介します。

3-1.【1年生】の勉強方法

看護学生1年目に必ず理解しておきたいものは、人体の構造と機能です。

人体の構造と機能を、1年生の時期に理解しておくことにより国家試験までに習う科目の理解度が増します。

また徐々に実習が始まるので、看護技術の手順は覚えておくといいです。

体位交換、バイタルサイン測定、寝衣交換、清拭は必ず覚えておきましょう。

注意点として、病院それぞれで看護技術で習ったことを独自の手順で行っている病院もあるので臨機応変に対応するといいでしょう。

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3-2.【2年生】の勉強方法

2年生では呼吸器、消化器、循環器などさまざまな分野の疾病について学びます。

疾病についての勉強は覚えることがとても多く、大変なため1回で覚えようとせずに少しずつ勉強しておくといいです。

疾病について学習する場合は、疾病によりどのような異常や症状が出るか、身体の正常な状態について理解しておきましょう。

【厳選】解剖生理学の看護学生向けわかりやすい参考書&問題集おすすめランキングの3章では、疾病についての学習に効果的な「生理学と病理学」というアプリを紹介しています。

3-3.【3年生】の勉強方法

3年生では2年生の時と同じく各分野の疾病について学習しましょう。

3年生では栄養学、老年、母性なども入ってくるため覚えることが一気に増えます。

特に薬理学は覚えることも多く大変なため習った部分を復習しておくといいです。

3年生からは実習も長くなってくるため、疾病に対してどのようなケアを行っていけばいいか理解しておきましょう。

3-4.【4年生】の勉強方法

いよいよ最終学年です。

最終学年では、夏休みに入るまでに人体の構造と機能を完璧に覚えましょう。

長期実習が始まると、レポートや実習で忙しくなるため国家試験の勉強をする時間はほとんどないので、実習が始まるまでに必修問題をこなしていきましょう。

実習が終わると、過去の問題や模試に手を出します。

過去問題では、闇雲に問題を解くのではなくまずは正答率70%以上の問題に絞って解いていくといいです。

そのあとは苦手な分野にも手を出していきましょう。

年明け後は体調を崩さないように気をつけ、理解度の低い場所の復習をするといいです。

4.看護学生の【場面別】の勉強方法

看護学生の勉強は、国家資格の勉強だけをしておけば良いわけではありません。

学期末に行われる定期テストの勉強、科目別の勉強も必要です。

そこでこの章では、場面別の勉強方法を紹介します。

少ない時間の中でどれだけ効率的に勉強できるのかが大切になってきます。

場面別勉強法を学び効率的に学習しましょう。

4-1.定期テストの勉強方法

学期末に定期的に行われるテストでは、授業の内容をどの程度理解できているか学ぶことができます。

国家試験の問題と違い選択問題ではないため根拠を理解していないと点数は取れません。

おすすめの勉強方法は、まずは基礎を固めることです。

ほとんどの教科に、人体の構造と仕組みが関わってきます。

身体の正常な状態や異常な状態を覚えておきましょう。

また日々の授業で習ったことを帰宅して復習するのもおすすめ。

学校の授業では、ノートを取ることに一生懸命で学んだことを覚えていないことがあるため復習をお行い知識を定着させるといいです。

4-2.国家試験の勉強方法

国家試験の勉強で最初に勉強しておきたいのは、人体の構造と仕組み。

基礎ができ土台がしっかりしていることで、他の教科の理解度も上がります。

そのあとは、必修問題の正答率が高い問題に取り組みましょう。

また、5年以内の問題集を活用し、確実に点の取れる問題から取り組みその後応用問題や難易度の高い問題に挑戦するといいです。

繰り返し問題を解くことにより自分の苦手な分野が何か分析できます。

最終的には苦手な分野を理解していくことで国家試験の点数も上がるでしょう。

5.看護学生の【科目別】の勉強方法

この章では、科目別の勉強方法を紹介します。

看護学生が学ぶ内容は、科目ごとに勉強の仕方が異なるため、勉強方法をひとくくりにすることはできません。

各科目ごとに、どのような勉強方法が良いのおさえておきましょう。

はじめに、解剖生理学の勉強方法から紹介します。

5-1.解剖生理学の勉強方法

解剖生理学は、解剖学と生理学をまとめたもの。

解剖生理学は臓器や骨、筋肉の場所や名前、機能を勉強する科目です。

解剖生理学を理解することで他の教科の理解度もグーンと上がるためぜひ理解しておきたいです。

特に臓器の正しい位置や解剖図は必ず覚えておきましょう。

勉強をする場合は、身体の臓器の場所などをイラストや図などを使って覚えましょう。

イラストの上手さは、上手でも下手でも良く、自分が視覚的にわかるように描くことが重要です。

5-2.生化学の勉強方法

生化学は苦手な人が多い科目です。

特に、化学式や難しい単語の意味の理解が大変になってきます。

ただ単に暗記をするのではなく、身体のどこでどんな反応が起こっているか理解するところから始めましょう。

生化学もイラストや図を使って覚えるといいでしょう。

また、生化学では難しい単語がたくさん出てきます。

単語の意味をうろ覚えではなくしっかり覚えることにより生化学の理解も深まるでしょう。

5-3.疾患の勉強方法

疾患の勉強では病態生理や診断方法、治療方法を覚える必要があります。

まず大切になってくるのは病気の概念です。

病気の概念は、その病気がどのような病気なのかがまとめられています。

概念を理解した後から、診断方法。

治療法を繋げて勉強していくと良いです。

覚えておきたい疾患として8つあります。

まずは覚えておきたい8つの疾患
  • がん
  • 高血圧症
  • 糖尿病
  • 心疾患
  • 脳血管障害
  • 精神疾患
  • 免疫・アレルギー疾患
  • 感染症

上記は、試験にも出やすい部分なのでしっかり勉強しておきましょう。

5-4.看護過程の勉強方法

国家試験だけでなく実習でも重要になってくる看護過程。

看護過程を勉強することで病気の患者さんにとって必要な看護を学ぶことができます。

同じ疾患でも患者様によって症状はさまざまです。

患者様の症状を元にアセスメントを行い看護計画をたてて今必要な看護を実践していきます。

看護過程の勉強で大切なのは患者様の症状の情報収集です。

自分が過去に実習でたてた看護計画を見直すことで、自分が計画した看護過程が正しかったのか見直す機会にもなり勉強になります。

5-5.薬理学の勉強方法

薬理学では薬の効果や副作用など覚えることがたくさんあります。

薬をひとつひとつ覚えていくのではなく似ている薬にグループ分けしそこから覚えていくとわかりやすいです。

薬は疾患の病態に合わせて作られているのでまずは病態整理から覚えていきましょう。

病態生理を覚えることによってこの病気のこの症状にはこの薬が必要と関連づけて覚えると理解しやすいです。

6.【おまけ】ノート作りが上手い看護学生のInstagramアカウント5選

インスタグラムで『#看護師勉強垢 #看護師国家試験』とタグ検索を行うと自分の勉強方法や作ったノートを共有している看護学生がいます。

他人の勉強方法やノート作りを取り入れ参考にしてみましょう。

早速、1人ずつ見ていきましょう。

6-1.うめさん

無地ノートにわかりやすく図が書かれておりノートが詰め込まれておらず見やすいノート作りになっています。

国家試験前に勉強した箇所を探す際にすぐに見つかりやすそうです。

イラストや文字の色を変えることにより記憶として脳に定着しやすそうです。

6-2.じにさん

看護師勉強垢で人気なアカウント。

表情豊かで可愛らしいイラストを書いてありノートを見るのが楽しそうです。

項目ごとに丸で囲っており見やすくなっています。

投稿は組織や内容により分けられているので勉強の参考にしましょう。

6-3.ちゃろさん

こちらも看護師勉強垢べ人気なアカウント。

線が引かれており教科書の内容がわかりやすくまとめられてます。

どの写真もおしゃれで綺麗です。

付箋を利用されたノート作りをされており誰でも真似しやすくなっています。

6-4.ななえるさん

現役の看護師さんで勉強方法や実習を乗り切るコツなども解説しているアカウントです。

レポートの書き方やノートの書き方など詳しく解説されています。

現役看護師さんなので参考になることばかりです。

6-5.ぴのさん

丁寧なイラストでわかりやすくまとめたノートを作成されています。

イラストもカラフルに仕上げていてわかりやすいです。

他の投稿ではノートに大きな付箋でまとめたものを投稿されています。

7.まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は、看護学生におすすめの勉強方法や暗記術などを紹介しました。

期末テストや国家試験、演習や実習など、タスクに追われる看護学生だからこそ、効率の良い勉強方法を身に付けておきたものです。

この記事を読んだ皆さんが、効率の良い勉強法を身に付け、少しでも余裕のある学生生活が送れるようになる事を願っています。

参考文献

  • この記事を書いた人

シオカワ

・看護師として整形外科病棟勤務 ・看護師として重症心身障害病棟勤務 ・機能訓練士としてデイサービス勤務 ・現在ハウスクリーニングの会社勤務(ハウスクリーニング以外にも不用品回収・遺品整理・害虫駆除・特殊清掃も行っています。)

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